貴方だけを見つめてる


「仁王君?」

「終わったら、話があるじゃき」

この試合が終わったら・・・

「分かった」

「じゃが、その姿も耐え難いからのぉ」

「!?バ、バカっ」

バサッと羽織られたジャージ

「な!?」

「着ときんしゃい」

どうして、そこまで私に優しくするの?
そこまで優しくされる理由なんて何もないのに

「仁王君。勝って戻ってきたら
話を聞くよ」

「これで負けられなくなったぜよ」

!?

「やはり、仁王が暴れるのを止められるのは、黒崎なんだね」

「幸村君・・・」

「仁王のあんな驚いた顔を見たのは初めてだよ」

それは私も同じだけど

「不二も、きっと賭けているモノは
仁王と同じだろう。
お互いに負けられない試合何だね」

お互いに負けられない試合・・・か

「さっき、仁王は何で負けられなくなったなんて言ったの?」

「ふふっ
それはね?内緒」

「うん?内緒?」

「それを言ったら、仁王君が
もしも負けた時、私は青学の方へ行かなくちゃいけないかもしれないでしょ」


「そうだね」

「この試合に賭けてみたくなったの
どうしても、仁王君と話せるのは
これが最後のような気がしてるから」

「最後?」