「お前の用事ってなんじゃ」

「仁王君には、関係ないでしょう?」

土曜日は、蓮二と一緒に勉強会だ。
家同士が3軒しか離れていないだけあって
蓮二が神奈川に引っ越してきてから
休みの日はよっぽどがなければ
柳家で勉強会をするのが決まりだ。

「ほぉ」

「月渚」

「蓮二」

「仁王もいたのか。丁度いい」

「「?」」

「何がちょうどいいんじゃ」

「今度の土曜日空いているか?
月渚の場合、空いている確率は100%だろう」

「うっ」

空いてるけど

「仁王は」

「空いてる」

「なら、決まりだ。
中学の練習を見に行くついでに、
中学で少し打とうってなったんだ」

「へぇ」

「面白いのぉ」

「じゃあ、土曜日に」