貴方だけを見つめてる


「とぼけなくてもいいよ。
柳だって好きなんだろう?黒崎の事」

「恋愛感情として考えたことなどない。
月渚は1人の幼馴染として、好きなだけだ」

「そう。月末が面白くなりそうだ」

「あぁ」

そう言って切った電話
幸村には分かっていたのか。
俺が、月渚を好きでいることに
だが、アイツが好きなのは俺ではない
仁王だ。俺は、この想いを伝えないまま身を引くこととしよう
何かあった時にすぐに相談できる
頼りになる幼馴染のままでいい