貴方だけを見つめてる


家に蓮二と一緒に行くと

「あら。蓮二君」

「お久しぶりです」

部屋に入って、部屋着に着替えると
いつも使うテーブルを出す

「ん?お前、ノートはどうした」

「蓮二。青学はね、授業内容が遅れてるの
立海でやった授業を青学では今やってる。
どの過程の授業も同じだった
面白味も何もない」

「なるほど。では、立海での過程で進めるとしよう」

そう言うと、立海で使われている教科書をだして

「今は、ここまで進んでいる」

「そんなに進んでるんだね。
少し解いてみようかな」

「あぁ。俺も違う問題をやることとしよう」

そう言って、始める事数分

「どうだ?」

「こんなもんかな」

「流石だな。ほぼ正解だ」

私が今やっていたのは数学だ。
計算式が嫌いな私は
何事にも数学から始めることにしている

「月渚ー。蓮二君ー。食事にしましょ」

そう言ってくれたお母さんの言葉にリビングに行くと

「流石だね。お母さん」

蓮二が来るときはなぜかいつも張り切ってしまう
うちのお母さんは、きっと、私と蓮二が付き合っているんじゃないかと思っているに違いない