貴方だけを見つめてる


放課後

手塚君と不二君が校内ランキング戦があることを
伝えると
男の子らしい怒涛の声が響いた

板を持ってくると各自確認に来る。

A~Eまでの5ブロックの中から選ばれる
次のレギュラー陣

「各自対戦相手を確認後、コートに入れ」

そう言って、レギュラー陣を含め
今日の試合を見ると圧倒的に
レギュラー陣が勝っているのがよくわかる

「今日はここまで!」

そう言った不二君の言葉に板を片付けて
片付けるものを片付けてから校門を出たところで

「月渚」

この声、スキのない言い方

「蓮二・・?」

「あぁ」

「どうしたの?」

神奈川にいるはずの蓮二がここにいるなんて

「青学の情報と、明日は何もない休みだろう?」

「まぁ・・・」

「蓮二?」

「貞治」

「乾君。お疲れ様」

「あぁ。蓮二が来る確率は0%のはずだが」

「すまないな貞治。俺と月渚は幼馴染だ。
何もない土曜日は俺達は、勉強会をすると決めている」

「ほぉ。それは実に興味深い」

興味深いって・・・