貴方だけを見つめてる


想像以上なのかもしれない。
仁王君が暴れるなんて・・・

中学の時も、そんなそぶり見せてなかったくせに

「誰にも縛られないなんて言ってたくせに
仁王君・・・」

真田君と蓮二が2人がかりで
仁王君を抑えないと、止められないだなんて・・・

「黒崎」

「なぁに?」

「そっちで、辛ければ、いつでも帰って来いよ」

本当は、立海に居たかったんだよ。
あんな居心地のいい居場所もメンバーもどこにも無い。
立海だからこそ、居心地がよくて
仁王君がいたからこそ、私の居場所も立海にあった

「丸井っ」

電話越しに聞こえた、蓮二の声
焦っているような声が聞こえるということは
抑えが聞かなかったのかもしれない

「じゃあ、また連絡するな」

「ありがとう」

そう言って電話を切ってくれた丸井君

「やぁ、黒崎。おはよう」

「おはよう、不二君。乾君」