貴方だけを見つめてる


翌日、普段通りに家を出ると

「あれ?菊丸君?」

「お~黒崎じゃーん
おはようだにゃー」

「おはよう。まだ眠そうだね」

「んー。まだ寝たりない」

クスクスと笑っていると

「以外かにゃ?」

「うん」

学校まで一緒に行くと既にテニスコートに入っている部員が数名

「朝練ってこんな少ないの?」

「いつもね。朝練は自由なんだ」

そうなんだ
青学の朝練は自由なんだ。
赤也が喜びそうな感じな練習の仕方だね

「レギュラー陣も自由参加だし
昼間の練習してるのも自由なんだ。
だから実質全員集まるのは放課後ってところだにゃ」

なるほどね。
朝と昼は自由なんだ

「そっか。ありがとう」

「いーえ」

試合表は、私が持ってる。
板にも張り付けてクラスに行くと
私の机の上には落書きと
花瓶に刺された一凛の菊の花

ザワザワとしているクラスの人たちの中に
クスクスと笑っている人たち+昨日の先生

それを見ると、グルでやっているのかもしれない

「馬鹿馬鹿しい」