放課後
テニスコートにて

「みんな集合」

「集合?」

「何かあったのか?」

手塚君と不二君の後ろに隠された私は
ガヤガヤしている雰囲気しか読み取れなくて

「今日から、この青学男子テニス部にマネージャーが入る」

そう言った手塚君の言葉にガヤガヤとしている
部員たち。勿論そのはずだ。
2、3年もいる中、高校で1年で部長に指名された男だ。

スッと横にずれてくれた不二君

「は?」

「え?」

「ほぉ」

「フム。これは面白い」

「今日からマネージャーをしてくれる黒崎だ」

「いやいや。黒崎さんは見ればわかる。
だが、彼女はあの立海のマネージャーだろう?
それが何でこの青学に来ているんだ」

大石君の言うこともあながち間違ってはいない。
クラスも違う。
分からなくて当然だろう

「初めまして。黒崎です。
急遽、東京に引っ越してきたので
時季外れではありますが、この青学に着ました。
今日から、マネージャーとして、頑張りますのでお願いします」

「ほぇ~」

「蓮二が言っていたのは本当だったんだな」