授業も、どちらかというと立海の方が進んでいて
この授業もすでに立海で済ませてしまっていた

氷帝だったら、もっと先まで進んでいるか
立海とほぼ同じくらいなんだろう

「黒崎さん」

「はい?」

クスクス笑っているクラスの子たち
影で

”山根に目を付けられたね。あの転校生”
そう言っているのが聞こえた
なるほど。
前に行ってこの問題を解けというのだろう

"この問題はまだ解けないだろう"
この女教師の顔にそう書いてあるのがよくわかる。
でも
前に行って問題を解いてしまえば問題ない

「はい。出来ました」

「!?」

先生も、クラスの子たちも、ザワザワしているのがよくわかる
遅すぎるんだよ。青学が

「はぁ・・・」

どの授業も、立海の方が進んでる。
勉強のし甲斐もあった

「黒崎」

「河村君」

「転校初日から山根先生に目を付けられちゃうとはね」

「しょうがないよ。時季外れの転校性なんて
誰も相手になんかして欲しくないんだよ。
しかも、出てきた学校が立海だもの。
どれくらいなのかを把握しないで
ケンカを売ってきたのはあの先生だもの」

「ははっ流石だね」

「河村君は?どうしてお父さんの跡を継ごうと思ったの?」

「俺かい?
元々、俺も圏外に居たんだ。親父が
ここで寿司屋をやる。そう決めた時には俺もって思ってたからなぁ」

そうだったんだ