==青学テニス部にて==

「いいのかい?乾。本当のことを言わなくて」

「何がだ」

「柳から連絡が来ていたって。彼女を
テニス部のマネージャーにしたのは、立海の為でもあるって言うこと」

「それを黒崎に言ったところで
特段変わりはなさそうだが」

奥から汗を拭きながら歩いてくる
手塚と六角中から来た佐伯だ

「黒崎は帰ったのか」

「あぁ。受かったみたいだけど
本人は浮かない顔をしていてね。
でも、柳の言うとおり、マネージャーとして
声を架けさせては貰ったけど」

「そうか」

「来週から楽しみになりそうだね」

「悪趣味だぞ。不二」

「そういう手塚だって」

黒崎たちが聞いているのは
手塚はドイツへ行っていて不在。
その為に不二が部長となり
大石が副部長を務めている。

タカさんは、実家の寿司屋を継ぐために
本当にテニス部を辞めてしまった。