翌日、普段通り立海高校での練習をこなしている
レギュラー陣とマネージャー業務に追われている私
「今日の練習すげぇよな。
あの幸村と毛利部長の打ち合いに
柳と仁王の打ち合い。真田と柳生の打ち合い
丸井と桑原の打ち合いだろ」
あっとでもいうような顔をして私の方を見て来た部員たち
「行って来ていいよ。ここはやっておくから」
「いいのかよ?」
「だって、これ、俺達のやるべき仕事だぜ?」
「いいの。マネージャーの仕事でもあるんだから」
そう言うと、悪いなって言いながら打ち合いの始まるコートの方へ走っていった
ここにいた部員たち
1人になるにはちょうどいいタイミングだったのかもしれない
部室に運び入れるものとまだ、使うものを分け終わってから、
先に使う物を持って行くと、凄まじい気迫で撃ち合っているレギュラー陣
こんな姿を見るのもわずかでしかない
部室に運ぶものを入れに行くと
「黒崎」
「監督」
「何か、今日はここにあらずだな」
「そうですか?
私は普段通りですけど」
「そうじゃない。黒崎の心がここにないって言っているんだ」
監督にはそれが分かってしまったの?
「大丈夫ですよ。監督。部員たちにもレギュラー陣にも
勿論監督にも迷惑をかけることなんてないですから」
「黒崎は迷惑をかけることなんてないだろう?」
「まぁ、そうですね。
じゃあ、練習に戻りますね」
コートに戻ると、まだ打ち合いをしているレギュラー陣