「月渚ちゃん・・・」

「転勤はいつなんだ」

「もう、荷造りしてたから
そう、遠くないかもしれない」

「そうだな。荷造りをしているというのなら
ゴールデンウィークぐらいまでには済ませるつもりなんだろう」

「・・・っ」

「月渚?」

「蓮二。お願いがあるの」

「何だ」

「仁王君には、言わないで」

「何故だ。どうせ、部活に行けば
ばれる事ではないか」

「青学での練習試合までで私も学校には行かない」

「!?」

「立海にも転校の手続きをしないといけないし
まだ、どこに行くかも決めてないから
早めに見に行こうと思ってるの」

「なるほど」

「月渚ちゃん・・・」

「亜紀ちゃん?」

「月渚ちゃんが蓮二の彼女だったら良かったのに」

「!?」

「その確率は限りなく低いぞ」

「だから、実質行けるのは」

「例の日までということだな」

「うん。もう、ほぼ練習にも顔を出す事は出来ないけど」

「構わない。
ただ少し、仁王の気性が荒くなるだろうが」