そうこうしているうちに、もうすぐ冬休みになろうとしていた。
私は冬休みまでに絶対解決しようと思っていた。
そして、今日が冬休み最後の日だ。

絶対、話しかけるぞ。
最後のチャンスだ。
今日を逃せば次はない。
大丈夫。
頑張れ私。
私なら出来る。
私は自分を出来るだけ勇気づけ、弱い自分に気づかないふりをした。
「夏美!ちょっと話したいことがあるんだけど、今いい?」
「いいよ。・・・何?」
夏美はそっけなく言った。
そりゃそうだ。私はそれだけのことをしたのだから。
「私、、、やっぱり夏美のことが好きなの。
夏美と一緒に居たいし、もっと話したい。
我儘だって分かってる、自分勝手だって分かってる。
それでも、夏美と友達でいたいの。
私のしたことは許さなくていいから、だから、友達やめるなんて言わないで」
私は泣き崩れてしまった。
なぜだろうか。
昔から自分の本当の気持ちを話すと、涙があふれてしまう。
夏美は、、、驚いたように目を見開いていた。
「泣かないでよ。
私が悪いみたいじゃん」
「ごめん」
「いいよ。
ていうか、友達やめるとか言ってないよ。
そんなの、こっちから願い下げだよ。」
「ほんと?」
「ほんとだってば」
夏美は笑っていた。
笑った顔を見るのはいつぶりだろう。
「私も梅雨がいなくてさみしかった」
よく見れば、夏美の目元は、少し黒くなっていた。
寝れなくなるまで考えてくれていたのだろうか。
私たちはそれから、沢山話しをした。