二年生になり一学期ももうすぐ終わり、夏休みが来る頃。
私と夏美の関係は壊れかけていた。
本当は壊れていて、形だけ保っていただけなのかもしれない。
「梅雨、なんであいつと話すの?あいつ嫌いなんだけど」
「これで夏美が嫌いって言った人何人目〜?」
「だって、梅雨と楽しそうに話してるやつ全員嫌い」
「もう、なにそれー」
「だってアイツぶりっ子だし、キモいし、なのに梅雨に仲良さそうに話しかけてくるし」
「もう、そんなこと言わない!」
この会話今月で何回目だろう。
夏美のはっきり意見を言うところは、すごいなと思うし、私は優柔不断だから尊敬する。
そういうところも好きだ。
でも、こうも毎日愚痴を聞かされていては、さすがにしんどい。
ある日、席替えをして夏美と席が隣になった。
「めっちゃ梅雨と近い!やった〜嬉しい」
と今にも飛び跳ねそうに夏美が笑う。
「ほんと、嬉しい!」
私も嬉しくて、授業中だということを忘れて、はしゃいでいた。
「よし今から授業するぞ〜」先生の声で教室が静かになった。
今日は班で数学の勉強を教え合うらしい。
私と梅雨は隣の席のだけど、通路を挟んだ隣の席で、同じ班にはなれなかった。
「あー、疲れた〜。もう無理。数学嫌い〜。」
夏美が今にも死にそうな声で言う。
「夏美って何の教科が好きだったけ?」
「音楽〜」
「5教科では?」
「なにそれ、私分かんない〜」
と夏美がおどけて笑う。
「まぁ、梅雨は賢いから。私と違ってなんでも出来るもん!
前の英語テストだって92点だったんでしょ?
私、64点だったもん」
「・・・・じゃあ、、今度勉強会しようか!」私の提案に
「やだ〜遊ぶ〜」と子どものように駄々をこねる。
「まぁ、いいよ梅雨と遊べるし」としょうがない、と言うように夏美が言った。
「それより梅雨、なんで、他の人と話すの?」
「なんの話」授業の話かな?と思いつつ私は聞く。
「授業中だよ〜」少し拗ねるように言った。
「しょうがないじゃん」
「それはそうだけど〜、なんかやだー」
「なにそれ〜」と私は笑って返した。
この頃から、夏美は私の事をよく怒るようになった。
毎日、毎日、
「なんでアイツらと話すの!」と言っては叩かれて、睨まれて、
「私の事嫌いになったの」と嘆かれて。
正直、私はしんどかった。それは夏美も一緒だろう。
夏美は理由が無くこんなことをする子ではない、何かあったのだろう。
苦しい事が。
私は、夏美以外の人と関わらなければいいじゃないか。
と何度も考えた、残念ながら私が関わろうとしなくても、関わらなければならないのだ。
こんな時、嫌味にも、人は沢山の人の手を借りて、支えられて成り立っているんだなと感じる。
そして、人は一人になっても大丈夫だけれど、孤独になれば生きていけないんじゃないかと、ふと思ってしまう。
私と夏美の関係は壊れかけていた。
本当は壊れていて、形だけ保っていただけなのかもしれない。
「梅雨、なんであいつと話すの?あいつ嫌いなんだけど」
「これで夏美が嫌いって言った人何人目〜?」
「だって、梅雨と楽しそうに話してるやつ全員嫌い」
「もう、なにそれー」
「だってアイツぶりっ子だし、キモいし、なのに梅雨に仲良さそうに話しかけてくるし」
「もう、そんなこと言わない!」
この会話今月で何回目だろう。
夏美のはっきり意見を言うところは、すごいなと思うし、私は優柔不断だから尊敬する。
そういうところも好きだ。
でも、こうも毎日愚痴を聞かされていては、さすがにしんどい。
ある日、席替えをして夏美と席が隣になった。
「めっちゃ梅雨と近い!やった〜嬉しい」
と今にも飛び跳ねそうに夏美が笑う。
「ほんと、嬉しい!」
私も嬉しくて、授業中だということを忘れて、はしゃいでいた。
「よし今から授業するぞ〜」先生の声で教室が静かになった。
今日は班で数学の勉強を教え合うらしい。
私と梅雨は隣の席のだけど、通路を挟んだ隣の席で、同じ班にはなれなかった。
「あー、疲れた〜。もう無理。数学嫌い〜。」
夏美が今にも死にそうな声で言う。
「夏美って何の教科が好きだったけ?」
「音楽〜」
「5教科では?」
「なにそれ、私分かんない〜」
と夏美がおどけて笑う。
「まぁ、梅雨は賢いから。私と違ってなんでも出来るもん!
前の英語テストだって92点だったんでしょ?
私、64点だったもん」
「・・・・じゃあ、、今度勉強会しようか!」私の提案に
「やだ〜遊ぶ〜」と子どものように駄々をこねる。
「まぁ、いいよ梅雨と遊べるし」としょうがない、と言うように夏美が言った。
「それより梅雨、なんで、他の人と話すの?」
「なんの話」授業の話かな?と思いつつ私は聞く。
「授業中だよ〜」少し拗ねるように言った。
「しょうがないじゃん」
「それはそうだけど〜、なんかやだー」
「なにそれ〜」と私は笑って返した。
この頃から、夏美は私の事をよく怒るようになった。
毎日、毎日、
「なんでアイツらと話すの!」と言っては叩かれて、睨まれて、
「私の事嫌いになったの」と嘆かれて。
正直、私はしんどかった。それは夏美も一緒だろう。
夏美は理由が無くこんなことをする子ではない、何かあったのだろう。
苦しい事が。
私は、夏美以外の人と関わらなければいいじゃないか。
と何度も考えた、残念ながら私が関わろうとしなくても、関わらなければならないのだ。
こんな時、嫌味にも、人は沢山の人の手を借りて、支えられて成り立っているんだなと感じる。
そして、人は一人になっても大丈夫だけれど、孤独になれば生きていけないんじゃないかと、ふと思ってしまう。