昔から私は期待されてきた。
なんでも出来てすごいねって。
スポーツも出来て勉強も出来て、優しくていい子だって言われてきた。
だけど、ほんとはそうじゃない、必死に頑張ってきたのだ。
そして、疲れてしまった。
頑張っても褒めて貰えない。
私は出来て当然だと言われた。
だから、賢くないと、良い子じゃないと、私は完璧でいないといけないと思った。
しかし、完璧な人間なんていないのだ。
欠点は必ずある。
しかし、私には欠点なんてあってはならなかった。
出来ない事が1つあったら怒られる。
テストで99点でも、100点じゃないと意味がない、と怒られる。
私は良い子じゃないから、怒られるんだと思って頑張った。
そうしたら、ある時、もう何も頑張る事ができなくなった。
ただただ、頑張らないとという気持ちがそこにあり、体は言う事を聞いてくれなかった。
周りの人は「頑張りすぎるなよ」なんて言うけれど、頑張るだけじゃ、変わらない。
頑張り過ぎるほど頑張って、願いが叶わなかった時と、頑張っても願いが叶わなかった時の後悔は違うだろう。
とにかく、私は頑張る事ができなくなり、嘘をつく事で、怒られるのを回避していた。
気づけば息をする様に嘘を吐いていた。