結局、小宮山が大丈夫って言うから家までは送らなかった。
船入で小宮山をバスに乗せて、オレが電車に乗り直した頃には外はもう真っ暗。

曇った窓の向こう側のモヤっとぼやけたオレ自身と目え合わせて考えてみる。

おかしいな。
好意はちゃんと感じるし、生理的にだって絶対にセーフ。
オレらの間に障害になるようなモノなんて何もないハズなのに。
それなのに、なんでオレらはいつまでたっても友達のままなんだろう。
オレの、何がダメ・・?

ーーーわっかんねえなあ、小宮山の気持ち。何考えてるのか全然。

オレが聞いたら、答えてくれる? 
それともはぐらかす?

なあ小宮山。
オレのこと、どう思ってんの・・

***