よし、決めた。
やっぱりオレはオレのやり方でいく。オレのやりたいようにやる。

「じゃあ、オレはこのままでいたい。小宮山もそれでいい?」
って言ったら小宮山がハッと顔を上げた。
「い、いいの!?」
「そのかわり条件も変えねーし、遠慮もしないけどいい?」
「ウン、全然それでいい。このままがいい・・!」

ほっぺをピンクに染めて嬉しそうにはにかむ小宮山に、あーだこーだと考えてたことがギュンって一気に消し飛んだ。

「オ、オマエ、喜びすぎ・・!」

またもやついつい手が伸びる。小宮山を胸に引き寄せてぎゅうっと抱きしめちゃったオレ。
そしたらビクって肩を震わせた彼女にこれまたアッサリ逃げ出されてしまう。
小宮山は器用にオレの腕をすり抜けてサッと距離を取った。

「こーいうのは友達超えてる」
「くそー、やっぱダメか・・!!」

拒否られてやっと思い出した。
そうだった。
オレ、触んなって言われてたんだった。

結局、オレの『生理的に受けつけない男』疑惑は残ったまま。