爽やかな秋晴れのある日。
昼休みに日直の山本が宿題の数プリを抱えて職員室へやってきた。
「お、ごくろうさん」
食後の茶をすすりながらそれを受け取ろうとすると、山本がプリントの束から2枚抜いて差し出してくる。
「先生、コレなんだけど・・」
一問だけ添削されていない応用問題。山本がそれを指さして言う。
答えは合ってんだけど式が解答のと違う。ヘンな式だから丸つけられませんでした、って。
「ヘンな式?? 見してみ?」
オレは授業の度にプリントで宿題を出すことにしている。だけどそれを全部採点するのは面倒だから、採点は各クラスの日直にやらせることにしていた。オレは採点済みのプリントの最終確認をするだけ。
昼休みに日直の山本が宿題の数プリを抱えて職員室へやってきた。
「お、ごくろうさん」
食後の茶をすすりながらそれを受け取ろうとすると、山本がプリントの束から2枚抜いて差し出してくる。
「先生、コレなんだけど・・」
一問だけ添削されていない応用問題。山本がそれを指さして言う。
答えは合ってんだけど式が解答のと違う。ヘンな式だから丸つけられませんでした、って。
「ヘンな式?? 見してみ?」
オレは授業の度にプリントで宿題を出すことにしている。だけどそれを全部採点するのは面倒だから、採点は各クラスの日直にやらせることにしていた。オレは採点済みのプリントの最終確認をするだけ。