「莉緒ちゃん、手、つないでもいい?」
勇気を出して聞いてみる。
「いいよ。ハイ」
って差し出された小さな手をドキドキしながらそおっと握った。
うわー、オレ、初めて。
女の子の手に触ったの。
フワフワと浮かれて歩いていると、莉緒ちゃんが前方に知り合いを発見。
どこ歩いててもたいてい知り合いに出会う莉緒ちゃん。
前からやってきたカップルは、すんげえ美少女とすんげえイケメンの組み合わせだった。美少女のほうが中学時代の同級生らしい。
ここでもオレはやっぱり『バスケ部のエース加瀬くん』として紹介されたんだけどーーー
「莉緒んとこの高校ってバスケ強いの?」
「うん。結構強豪なんだよ」
って嬉しそうに話す莉緒ちゃん。
だけど、美少女は『バスケ部』にも『エース』にも全く反応しない。
興味なさげに「へー」の一言で終了。
そしてやっぱりこの美少女も、莉緒ちゃんと同じようにジロジロとオレへ視線を走らせる。一通り眺めまわすと気が済んだのか、美少女はふいっとオレに興味を失った。
そして場の話題はすぐに、美少女のツレのイケメンへと切り替わる。
勇気を出して聞いてみる。
「いいよ。ハイ」
って差し出された小さな手をドキドキしながらそおっと握った。
うわー、オレ、初めて。
女の子の手に触ったの。
フワフワと浮かれて歩いていると、莉緒ちゃんが前方に知り合いを発見。
どこ歩いててもたいてい知り合いに出会う莉緒ちゃん。
前からやってきたカップルは、すんげえ美少女とすんげえイケメンの組み合わせだった。美少女のほうが中学時代の同級生らしい。
ここでもオレはやっぱり『バスケ部のエース加瀬くん』として紹介されたんだけどーーー
「莉緒んとこの高校ってバスケ強いの?」
「うん。結構強豪なんだよ」
って嬉しそうに話す莉緒ちゃん。
だけど、美少女は『バスケ部』にも『エース』にも全く反応しない。
興味なさげに「へー」の一言で終了。
そしてやっぱりこの美少女も、莉緒ちゃんと同じようにジロジロとオレへ視線を走らせる。一通り眺めまわすと気が済んだのか、美少女はふいっとオレに興味を失った。
そして場の話題はすぐに、美少女のツレのイケメンへと切り替わる。