せっかく来たからちょっと遊んで帰ることにしたオレら。
商店街の入り口にあるこのゲーセンには、ウチの生徒がたくさん来る。
莉緒ちゃんの友達もたっくさん来る。
んで誰かに会う度に、オレは「彼氏なの!」って莉緒ちゃんの知り合いに紹介された。そしたら向こうも「バスケ部の加瀬くんじゃん!」って、わあって盛り上がってヨイショしてくれる。が、もちろんそれは社交辞令。
それがわかってるからオレはこういうのがすげー恥ずかしいんだけど、それでも莉緒ちゃんが嬉しそうにしてるからけして悪い気はしなかった。
実はオレ、バスケ部のエースだったりするのだ。
オレの取り柄といったらこれだけなんだけど、エースってのはやっぱそれなりに価値があるようで、一目置かれてまあまあモテた。少なくとも兄ちゃんよりは。
ただオレ、顔は普通。
イケメンでもなんでもないオレがモテるのは、ひとえに『バスケ部のエース』っていうハクのおかげだった。
莉緒ちゃんはニコニコと可愛らしくて、明るくて人当たりもいい。
すげーいい子とつきあえてシアワセだなあって思ってた。
だけど、一緒にいるうちになんとなく気づきはじめる。
莉緒ちゃんは、見栄っ張り。
商店街の入り口にあるこのゲーセンには、ウチの生徒がたくさん来る。
莉緒ちゃんの友達もたっくさん来る。
んで誰かに会う度に、オレは「彼氏なの!」って莉緒ちゃんの知り合いに紹介された。そしたら向こうも「バスケ部の加瀬くんじゃん!」って、わあって盛り上がってヨイショしてくれる。が、もちろんそれは社交辞令。
それがわかってるからオレはこういうのがすげー恥ずかしいんだけど、それでも莉緒ちゃんが嬉しそうにしてるからけして悪い気はしなかった。
実はオレ、バスケ部のエースだったりするのだ。
オレの取り柄といったらこれだけなんだけど、エースってのはやっぱそれなりに価値があるようで、一目置かれてまあまあモテた。少なくとも兄ちゃんよりは。
ただオレ、顔は普通。
イケメンでもなんでもないオレがモテるのは、ひとえに『バスケ部のエース』っていうハクのおかげだった。
莉緒ちゃんはニコニコと可愛らしくて、明るくて人当たりもいい。
すげーいい子とつきあえてシアワセだなあって思ってた。
だけど、一緒にいるうちになんとなく気づきはじめる。
莉緒ちゃんは、見栄っ張り。