木枯らし舞う、ある寒ーい冬の日。

今日は彼女に誘われて、ゲーセンにプリクラ撮りにきてる。
ゲーセンの中をすいすい歩いてく莉緒ちゃんは、イッパイある機械の中から迷わずひとつを選び、オレをひっぱってその中に入っていった。
やり方なんて知らないから「選んでいい?」って言う莉緒ちゃんに全部任せて、言われるがままに写真を撮った。

できあがったシールに印刷された妙に顔の整った気持ち悪いオレ。
と、可愛らしさが割増した笑顔全開の莉緒ちゃん。
ぎこちなくひきつってるオレとは違って莉緒ちゃんは堂々たるものだった。さすがに女子は慣れてんなあ、すげえ、って思った。

その後も莉緒ちゃんは次々と機械をハシゴしてプリクラを撮りまくった。
オレも半分もらったけれど、正直これをどうしたらいいのかオレにはよくわからない。女子は一体コレを何に使うのか・・謎だ。