そんなかんじで迎えた卒業式。
未練がましい私の視線を加瀬くんは清々しいほどキレイにスルーした。

最後の学級会を終えて、仲のいい男の子たちと一緒にワイワイと学校を出ていく加瀬くん。
私が彼の姿を見たのはそれが最後だった。