「先輩、お願い。黙ってて」
「やっぱり・・!」
先輩がガーンてショック受けて女の子みたいな仕草で口元をおさえる。
こういうの加瀬くんもたまにやるんだよなあって思ったらつい可笑しくなっちゃって、「先輩、女子ですか」なんて笑ってしまった私に八木先輩が目を丸くした。
「どえらいヨユーじゃん。小宮山さん、意外に肝が座ってんだね!?」
いや、違う。肝なんかひとつも座ってない。
自分で言うのもなんだけど、私は凄まじいレベルの小心者なのだ。
そんな私が今こんなふうにしていられるのは、きっと加瀬くんが変わらずそばにいてくれるから。
ぜーんぶ加瀬くんのおかげなのである。
「で、いつ堕ろすの? バイト代わってやるから早く日にち決めろよ」
「えっと、それがね・・」
加瀬くんとした約束を先輩に話すと。
「嘘だろ、加瀬くんB大中退しよーとしてんの!?」
もったいない、信じらんない、小宮山さんのどこにそんな価値が!?って先輩が首をひねる。
「それ決めたのいつ?」
「おとといの夜」
八木先輩がものすごく渋い顔して、うーんって唸った。
「そんな簡単にみつかるかねえ、仕事」
「ですよね・・だからココやめたくないの。先輩黙っといて、お願い!」
「わかった、言わない」
先輩が真面目な顔して頷いた。
「やっぱり・・!」
先輩がガーンてショック受けて女の子みたいな仕草で口元をおさえる。
こういうの加瀬くんもたまにやるんだよなあって思ったらつい可笑しくなっちゃって、「先輩、女子ですか」なんて笑ってしまった私に八木先輩が目を丸くした。
「どえらいヨユーじゃん。小宮山さん、意外に肝が座ってんだね!?」
いや、違う。肝なんかひとつも座ってない。
自分で言うのもなんだけど、私は凄まじいレベルの小心者なのだ。
そんな私が今こんなふうにしていられるのは、きっと加瀬くんが変わらずそばにいてくれるから。
ぜーんぶ加瀬くんのおかげなのである。
「で、いつ堕ろすの? バイト代わってやるから早く日にち決めろよ」
「えっと、それがね・・」
加瀬くんとした約束を先輩に話すと。
「嘘だろ、加瀬くんB大中退しよーとしてんの!?」
もったいない、信じらんない、小宮山さんのどこにそんな価値が!?って先輩が首をひねる。
「それ決めたのいつ?」
「おとといの夜」
八木先輩がものすごく渋い顔して、うーんって唸った。
「そんな簡単にみつかるかねえ、仕事」
「ですよね・・だからココやめたくないの。先輩黙っといて、お願い!」
「わかった、言わない」
先輩が真面目な顔して頷いた。