診察を終えて、ロビーに戻ってきた小宮山が硬い表情でオレの隣に座った。
「やっぱり妊娠してた・・」
「そっか」
「中絶のこと聞いてきたよ。お父さんとよーく話し合ってから、堕ろすなら次でって」
「保護者に言えってこと? じゃ1回実家に帰る?」
小宮山が黙る。
「あのね、お父さんって加瀬くんのことだよ?」
「え、オレ・・!?」
「赤ちゃんのお父さん、てイミだから」
「オ、オレ、お父さんなの・・!?」
ってショックを受けてたら、小宮山にスゴイ目で睨まれる。
「加瀬くんじゃなかったら、他に誰がいんの!?」
「あ、ウン。オレオレ。オレがやりました」
そーだけど。そーなんだけど。
オレがお父さんって・・
正直実感なんてゼロなのに、こーゆうとこ来ちゃうと「お父さん」として扱われるのが不思議でたまらない。
「やっぱり妊娠してた・・」
「そっか」
「中絶のこと聞いてきたよ。お父さんとよーく話し合ってから、堕ろすなら次でって」
「保護者に言えってこと? じゃ1回実家に帰る?」
小宮山が黙る。
「あのね、お父さんって加瀬くんのことだよ?」
「え、オレ・・!?」
「赤ちゃんのお父さん、てイミだから」
「オ、オレ、お父さんなの・・!?」
ってショックを受けてたら、小宮山にスゴイ目で睨まれる。
「加瀬くんじゃなかったら、他に誰がいんの!?」
「あ、ウン。オレオレ。オレがやりました」
そーだけど。そーなんだけど。
オレがお父さんって・・
正直実感なんてゼロなのに、こーゆうとこ来ちゃうと「お父さん」として扱われるのが不思議でたまらない。