「小宮山さん、なんか顔色悪いよ、大丈夫?」
八木先輩が私の顔を見て、心配そうに眉を下げる。
「最近ずーっとそんなじゃん。どしたの?」
「や、大丈夫です」
実は最近、バイト中に体調が悪くなることが多かった。疲れが溜まってんのかな、くらいにしか思わなかったけど、なんだか今日は妙にムカムカする。お客さんに運ぶ食事のニオイがやたらと鼻につくのだ。
「小宮山さん気持ち悪いの? やっぱヘンよ?」
「だ、大丈夫・・」
どーにかこーにかバイトを終えて、夜道をひとり、アパートへと向かう。
外へ出てシャキッと冷たい空気を吸い込んだら随分気分がよくなった。
はあ。いい気持ち。って思ったのも束の間。
夜道に漂うどこかのおうちの夕ごはんのニオイを嗅いでまたウッとくる。やだな、こんなのまるで妊婦さんみたいじゃーん、って思ったところでハタと足が止まった。
そういえば。
今月、生理きた?
いや、きてない。
1週間? それとも2週間か・・・・とにかく結構遅れてる。
ア、アレ?
まさか、まさかコレってーーー
身体中から一気に血の気がひいた。
すうっと全身が冷えていくような、そんな感覚。
落ち着け。落ち着け。
まずは、確かめてみなければ。
回れ右して来た道を戻り、ダッシュ・・はやめといて、私は競歩みたいな早歩きでドラックストアへと向かったのだった。
八木先輩が私の顔を見て、心配そうに眉を下げる。
「最近ずーっとそんなじゃん。どしたの?」
「や、大丈夫です」
実は最近、バイト中に体調が悪くなることが多かった。疲れが溜まってんのかな、くらいにしか思わなかったけど、なんだか今日は妙にムカムカする。お客さんに運ぶ食事のニオイがやたらと鼻につくのだ。
「小宮山さん気持ち悪いの? やっぱヘンよ?」
「だ、大丈夫・・」
どーにかこーにかバイトを終えて、夜道をひとり、アパートへと向かう。
外へ出てシャキッと冷たい空気を吸い込んだら随分気分がよくなった。
はあ。いい気持ち。って思ったのも束の間。
夜道に漂うどこかのおうちの夕ごはんのニオイを嗅いでまたウッとくる。やだな、こんなのまるで妊婦さんみたいじゃーん、って思ったところでハタと足が止まった。
そういえば。
今月、生理きた?
いや、きてない。
1週間? それとも2週間か・・・・とにかく結構遅れてる。
ア、アレ?
まさか、まさかコレってーーー
身体中から一気に血の気がひいた。
すうっと全身が冷えていくような、そんな感覚。
落ち着け。落ち着け。
まずは、確かめてみなければ。
回れ右して来た道を戻り、ダッシュ・・はやめといて、私は競歩みたいな早歩きでドラックストアへと向かったのだった。