「あーよかった。落ち着いてくれて」
「ゴメンね」

すっかりいつも通りに戻った小宮山を見てホッとするのと同時に、つい思っちゃう。これなら安心して色々言える。次はオレの番だ、って。
んで、そんなことを一回でも考えちゃったら、もう言わずにはいられなくなるオレ。

「んじゃ今度はオレにつきあってよ」
「つきあうって何に?」
「不安解消に決まってんだろ! 言っとくけど、不安だったのはオマエだけじゃねーからな。毎週毎週訳もわからずドタキャンされ続けたオレの気持ち、ちょっとは考えてくれた?」
「そ、それは・・ゴメンネ」
小宮山が縮こまる。
「悪いって思うなら今度はオレにつきあえ」

オレが何したいか。
わかりやすくマウントとって、オレの下に小宮山を囲う。

「なあ、いい?」

上から見下ろして視線を絡めたら、ことごとくオレを拒否り続けてた小宮山が、やっと頷いた。

「じゃあもう、なんにも考えられなくして・・」
「いーよ。マッシロにしてあげる」