小宮山がため息をついて、力のない声でつぶやいた。
「加瀬くん、向こうに好きな子いるよね?」
「好きな子?? なにそれ」
「加瀬くん、浮気してるじゃん・・」
小宮山が放った一言にビクッて身体がすくんだ。全く身に覚えがないのに、疑われるだけでスゲー居心地が悪い。
「う、浮気いい?? 何のハナシ?」
「本間さんだよ。彼女とそいういう関係だよね?」
「オ、オレが!?」
「ウン」
じっとオレを見る小宮山としばらくみつめあう。
「いやいやいや。チョットまて。なんでオレが本間さんとデキてなきゃいけねんだよ」
「誤魔化さなくていいよ。本間さんが加瀬くんの部屋から出てくるところ見たもん」
「はああ!?? なんじゃそりゃ、ありえねえ!!」
って叫んでから、ある可能性に思い当たる。
ま、まさかーーー
「それ、いつのハナシ?」
「加瀬くんの誕生日」
やっぱり!!
「でもあれって小宮山と約束してたより2時間も前じゃん! なんで知ってんの!?」
最大の疑問をそのまま口にしたオレに、小宮山が心底軽蔑した目を向けた。
「あっそう。やっぱりそういうことね・・もういい、わかった。今ので1ミリも好きじゃなくなった」
オレの目の前でするりとユビワを抜いた小宮山は、一切の迷いなく、それをオレのシャツのポケットにポイと放り込んだ。
「今までアリガト。バイバイ」
「加瀬くん、向こうに好きな子いるよね?」
「好きな子?? なにそれ」
「加瀬くん、浮気してるじゃん・・」
小宮山が放った一言にビクッて身体がすくんだ。全く身に覚えがないのに、疑われるだけでスゲー居心地が悪い。
「う、浮気いい?? 何のハナシ?」
「本間さんだよ。彼女とそいういう関係だよね?」
「オ、オレが!?」
「ウン」
じっとオレを見る小宮山としばらくみつめあう。
「いやいやいや。チョットまて。なんでオレが本間さんとデキてなきゃいけねんだよ」
「誤魔化さなくていいよ。本間さんが加瀬くんの部屋から出てくるところ見たもん」
「はああ!?? なんじゃそりゃ、ありえねえ!!」
って叫んでから、ある可能性に思い当たる。
ま、まさかーーー
「それ、いつのハナシ?」
「加瀬くんの誕生日」
やっぱり!!
「でもあれって小宮山と約束してたより2時間も前じゃん! なんで知ってんの!?」
最大の疑問をそのまま口にしたオレに、小宮山が心底軽蔑した目を向けた。
「あっそう。やっぱりそういうことね・・もういい、わかった。今ので1ミリも好きじゃなくなった」
オレの目の前でするりとユビワを抜いた小宮山は、一切の迷いなく、それをオレのシャツのポケットにポイと放り込んだ。
「今までアリガト。バイバイ」