「悪いけどオレ、部屋には彼女しか入れねえし、ゴハンも彼女とふたりで食べたい派。本間さんのこと、部屋には入れらんないよ」
「それならウチに食べに来て? 今から作ってあげる」

ひらひらと風に舞うミニスカートを抑えもせずに、くるりと向きを変えた本間さんが今度は階段をおりてくる。オレのそばへ戻ってきた本間さんはコドモのように腕に絡みついて無邪気にオレをひっぱった。
つられて2,3歩たたらを踏んでからハッとする。
本間さんの部屋はもう、オレのすぐ目の前。

つ、連れ込まれるーーー

ビビって立ち止まるオレに、
「ね? 食べに来て?」
って可愛らしい笑顔をふりまく本間さんは、甘えるみたいにオレの腕にすがりついた。大きくてフワッフワな胸が露骨に腕に当たる。

「チョ、チョット、本間さん・・!」
「何してるの加瀬くん、早くいこ?」

不思議そうに首をかしげてオレを誘う本間さんは、やっぱり天使のように可愛らしかった。