「じゃ、もう消すよ?」

パチリと音がしてベッドサイドの灯りが消えた。
暗闇の中、向こうをむいちゃった小宮山の背中に小さな小さなため息をつく。

やっぱり今日もダメだった。

ここんとこ、小宮山のイイ顔、全然見れてねーんだよなあ・・

アレ?って思った時にはもう遅かった。キスしても、抱きしめても、何してもダメ。ちょっと困ったような微笑みを返してくれるだけ。
小宮山のあのトロけるような笑顔を、オレはしばらく見ていない。