「彼氏の部屋に呼んでもらえねえつったら、そりゃあもう・・
あーゴメン、これ以上言ったらオレ、小宮山さんのこと傷つけちゃうカモ」
うずうずする口を片手で塞いで、先輩が私に気を使うフリをする。
だけど、ものの3秒くらいで根を上げた先輩が発言許可を申請してきた。
「やっぱ無理! ガマンできねえ。この続き言ってもいい!?」
「どーぞどーぞ。イヤって言っても絶対言うじゃないですか」
「まーね。言っちゃうんだけどね」
って先輩が笑いながら口から手を外した。で、キッパリ言い切る。
「加瀬くん、その『ふんわり』と何かあったね」
「ですよね・・浮気してんのかな、加瀬くん・・」
「本人に聞いてみりゃいいじゃん」
実は聞いたことがないわけじゃない。
一度だけあるのだ。「本間さんと仲いいの?」って話をふったことが。
そしたら「全然」って露骨に話題を変えられて終了。
あれっきり、ビビリの私はそれ以上のことを加瀬くんに聞けずにいる。
***
あーゴメン、これ以上言ったらオレ、小宮山さんのこと傷つけちゃうカモ」
うずうずする口を片手で塞いで、先輩が私に気を使うフリをする。
だけど、ものの3秒くらいで根を上げた先輩が発言許可を申請してきた。
「やっぱ無理! ガマンできねえ。この続き言ってもいい!?」
「どーぞどーぞ。イヤって言っても絶対言うじゃないですか」
「まーね。言っちゃうんだけどね」
って先輩が笑いながら口から手を外した。で、キッパリ言い切る。
「加瀬くん、その『ふんわり』と何かあったね」
「ですよね・・浮気してんのかな、加瀬くん・・」
「本人に聞いてみりゃいいじゃん」
実は聞いたことがないわけじゃない。
一度だけあるのだ。「本間さんと仲いいの?」って話をふったことが。
そしたら「全然」って露骨に話題を変えられて終了。
あれっきり、ビビリの私はそれ以上のことを加瀬くんに聞けずにいる。
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