「んじゃさ、ゴホービの件だけど・・」
「ウン。あれ、うちでいいよ」

「・・・・エ?」

空耳かなって思った。

「小宮山んち?」
「ウン」

「いいの?」
「ウン」

ほっぺをピンクに染めた小宮山がオレを見て頷く。

「なんで!? イヤだつってたじゃん、いーのかよ!?」
「坂川歩くよりはいいかと思って。うちの両親、帰りがわりと遅いから」
「え・・そーなの!?」
それもっと早く教えてほしかった。
「でもね、万が一見つかったらエライことになっちゃうから今回だけ・・」
「ふーん」

「ね? いい? 今回だけだよ?」
「・・・」
「ねえ、わかった!?」
「ウンウン、わかった」