「兄ちゃんに会うの、小野が帰ってからでいい?」
「ウン。大丈夫」

それから金のことも少し。
小宮山も半分出すって聞かないから、代金はふたりで折半。

ロボット製作も、内緒でする泊まりの段取りも結構大変。
だけど、それ以上に楽しみが勝る。

「ヨシ。じゃあ、だいたい話は終わり。なんかあったらその都度ゆーわ」
昼休みの残り時間を確認しつつ、小宮山に手を伸ばした。
「もーちょい、癒やさせて」
彼女を抱えてほっぺをピタっと押し当てたら、それだけで疲れが抜けてくようだった。

「はあ、落ち着く・・」
「私も。スッゴイ幸せ・・」

ずっと変わらず、こんなふうにいられたらーーーそんなことを考えながら、オレらは二人きりの短い昼休みを満喫したのだった。