とはいえ、まずはロボコンだ。
開催日は5月3日、オレの誕生日。

小宮山には事前に言っときたいことが色々あった。

「あのさ、会場入る時はオレらと時間ずらして小野にバレないように入ってきて。んで会場ん中でも絶対みつかんないようにしてくれる?」

ロボコンの後、余分に一泊して帰りたい理由を小野には「A大見学のため」って言ってある。A大2年の波田の兄貴んとこに泊めてもらうって言ったら、小野はアッサリとОKをくれた。いいことじゃねーかって。

んだけどひとつ、問題があった。
なぜか小野はオレが小宮山とつきあってることを知っているのだ。
2年の冬頃だったか。どこかからそのネタを仕入れてきた小野にオレは散々イジられた。今だって事あるごとにからかわれる。
会場に小宮山がいるのがバレたら、その時点でお泊まり計画なんかパーだ。

「あいつ、オレらがつきあってんの知ってんだよ。小宮山がいるの見られちゃったら、ウソがバレる」
「わかった。気をつける」

小野をクリアできれば、後は小宮山の兄ちゃんをパスするだけ。