4月。3年の新学期初日。
廊下に貼り出されたクラス分けの名簿に、朝から大量の生徒たちが群がっていた。
「アレ!? すみれ、国公立文系クラスじゃん! なんで? 私立文系で希望出してたよね??」
ナナが目を丸くして、3組の名簿を指差す。
「ウン。実は藤代先生に希望の変更を頼んでたんだ」
「えー、なんで!? またクラス一緒になれるかもって思ってたのに!」
加瀬くんは国公立理系クラス、ナナと栞は私立文系、私は藤代先生のおかげで無事、国公立文系クラスに入れてもらうことができたのだった。
「それにしても、バッラバラになっちゃったね・・」
加瀬くんと渡辺くんが1組。私が3組、桜井くんが4組、ナナが7組、栞と冨永くんが8組だ。
「よかったね、栞は冨永くんと一緒で」
「えへへ」
結局、冨永くんはバレンタインまで焦らされて、チョコと一緒にやっと返事をもらった。ふたりは学年でも指折りの、お似合いのカップルだと私は思っている。
廊下に貼り出されたクラス分けの名簿に、朝から大量の生徒たちが群がっていた。
「アレ!? すみれ、国公立文系クラスじゃん! なんで? 私立文系で希望出してたよね??」
ナナが目を丸くして、3組の名簿を指差す。
「ウン。実は藤代先生に希望の変更を頼んでたんだ」
「えー、なんで!? またクラス一緒になれるかもって思ってたのに!」
加瀬くんは国公立理系クラス、ナナと栞は私立文系、私は藤代先生のおかげで無事、国公立文系クラスに入れてもらうことができたのだった。
「それにしても、バッラバラになっちゃったね・・」
加瀬くんと渡辺くんが1組。私が3組、桜井くんが4組、ナナが7組、栞と冨永くんが8組だ。
「よかったね、栞は冨永くんと一緒で」
「えへへ」
結局、冨永くんはバレンタインまで焦らされて、チョコと一緒にやっと返事をもらった。ふたりは学年でも指折りの、お似合いのカップルだと私は思っている。