「ねえ、もっかいしていい?」
「も・・もっかい??」
ギョッとして顔を上げると、トロリとした表情であつーく私をみつめる加瀬くんと目が合っちゃう。
「オレ、足りない」

嘘でしょ、って思った。
だってあんなにイロイロ・・イッパイしたのに??

「むむむ、むり! もうむり!!」
握りしめたお布団の端っこをじわじわと引き上げて顔を隠せば、今度は加瀬くんがそれを下へ下へと引き下ろしてくる。
「大丈夫。小宮山は寝ててくれるだけでいい! 後はぜーんぶオレがやるから!」
「ヤ、ヤだ!!」