だけど、私がベッドにたどりつく前に、いきなりソレははじまった。
後ろから抱きしめられて、あっという間に押し倒される。

待って、って言おうとしたけど言葉にならなかった。加瀬くんにキスで口を塞がれて。

次々服をはがされて、気がつけば上はもうブラだけ。その間も加瀬くんは器用に私の口を塞ぎ続けて、全然しゃべらせてもらえない。
加瀬くんの胸を叩いて「しゃべりたい」の意思表示をしてもしらんぷりなのだ。

「(はなして)!!」
「・・・」

「むぐーーー(怒)!!」

ワザとだ。
たぶん、原因はイブの20分。

もみあってる最中に、加瀬くんがニッコリと笑うのがよく見えた。
それでやっと気がついたのだ。部屋の中が、煌々と明るすぎるということに。

「!!!」

電気消してない・・!
カーテンも開いてる!

これじゃあ何のために晴れの日を避けたのかわからない。