かくして、水曜は予報取りの雨だった。
午前中で学校が終わり、そのまま一緒に帰りたがる加瀬くんをなだめて、私は一旦家に帰った。私にだってイロイロ準備ってものがある。
適当にお昼を食べて駅へひきかえし、電車に乗り、南坂川で下車。
改札の前にはすでに加瀬くんがいた。
私の手をひいて歩きながら「あっちからバス乗るぞ」って加瀬くんがバス停を指さす。
「加瀬くんて自転車じゃなかったっけ?」
「バスもあんだよ。でも待つのがキライだからオレはチャリ使ってんの」
なるほど、納得。加瀬くんらしい理由だなと思う。
しばらくバスに揺られて、何丁目かのバス停で下車。目の前の大きな団地のどこかに加瀬くんちがあるらしい。
道幅がゆったりと広いためか、この辺りは団地特有の狭苦しさがない。少し坂を下った先の、キレイな公園の近くに加瀬くんの家はあった。
まだ結構新しい2階建ての一軒家。
誰もいないリビングの脇をぬけて、2階へ案内される。
「ここ、オレの部屋」
「うわー、男の子の部屋って初めて!」
加瀬くんの部屋はちゃんとキレイに片付いていた。エアコンも効いててあったかい。
「んじゃ、上着ちょうだい。んでそこ座って」
ってベッドを指さされる。
「・・・」
午前中で学校が終わり、そのまま一緒に帰りたがる加瀬くんをなだめて、私は一旦家に帰った。私にだってイロイロ準備ってものがある。
適当にお昼を食べて駅へひきかえし、電車に乗り、南坂川で下車。
改札の前にはすでに加瀬くんがいた。
私の手をひいて歩きながら「あっちからバス乗るぞ」って加瀬くんがバス停を指さす。
「加瀬くんて自転車じゃなかったっけ?」
「バスもあんだよ。でも待つのがキライだからオレはチャリ使ってんの」
なるほど、納得。加瀬くんらしい理由だなと思う。
しばらくバスに揺られて、何丁目かのバス停で下車。目の前の大きな団地のどこかに加瀬くんちがあるらしい。
道幅がゆったりと広いためか、この辺りは団地特有の狭苦しさがない。少し坂を下った先の、キレイな公園の近くに加瀬くんの家はあった。
まだ結構新しい2階建ての一軒家。
誰もいないリビングの脇をぬけて、2階へ案内される。
「ここ、オレの部屋」
「うわー、男の子の部屋って初めて!」
加瀬くんの部屋はちゃんとキレイに片付いていた。エアコンも効いててあったかい。
「んじゃ、上着ちょうだい。んでそこ座って」
ってベッドを指さされる。
「・・・」