どうなの、これ。
男としてこれほどみっともないことはない。
だけどオレには、そんな小宮山が妙に頼もしく思えてーーー

2回目のお化け屋敷なんか怖くもなんともない。
そもそもオレは、不意打ちにビビっただけで、仕掛けが怖いわけじゃない。だけど、オレが一瞬ヘタレた時にそばにいて、オレのこと気遣ってくれて。
小宮山がそんなふうにしてくれたことが、オレにはすごく嬉しかったのだ。

小宮山がいい。
オレがそばにいてやりたいのも、そばにいてほしいのも。
全部全部、小宮山がいい。

コースを巡って外に出た途端、あっという間に小宮山はオレと距離をとった。友達として適正な距離を。

魔法がとけるみたいに、いつものオレらに戻っちゃう。