加瀬くんが自分の隣をポンポンと叩く。
そこへ腰を下ろすと、すぐにまた背中に腕をまわされて心拍数が跳ね上がった。
「いい?」
「ウン」
「ハラくくれた?」
「わかったよ。もういい。だけど・・」
「なに?」
「準備、もっかい手伝って?」
心の準備なんて本当は何もしてない。ただビビって逃げてただけだ。
加瀬くんの手が頬を滑る。
「んじゃ、さっきのもっかいする?」
「うん。コッチのほうが全然よかった。心の準備なんか、しよーと思ったら余計怖かった・・」
ため息混じりにそうつぶやくと、「なんだ、早く言えよ。バカだなー」って、加瀬くんがわくわくと顔をほころばせる。
「・・ねえ、加瀬くんも初めてなんでしょ? 怖くないの?」
「全然」
スゴイなって思う。
私みたいに無駄にビビって消耗したりしない加瀬くんは、とっても楽しそうなのである。
私にはそんな加瀬くんが、やっぱり眩しくてしょうがない。
「じゃ、コッチきて」
私をベッドに引っ張り上げてド真ん中に私を座らせる。彼はなにやら準備があるようで、ベッドをおりて荷物をガサゴソとやりはじめた。
ご機嫌でベッドに戻ってきた加瀬くんとイマイチ腹の据わりきらない私は、この後早速、部屋のあかりのことでモメることになる。
けしてスムーズにではなかったけれど、こうして私たちの甘い時間が始まった。
結局これが私たちのクリスマスプレゼントになった。
お互いの『初めて』をもらって、『初めて』をあげた。
そこへ腰を下ろすと、すぐにまた背中に腕をまわされて心拍数が跳ね上がった。
「いい?」
「ウン」
「ハラくくれた?」
「わかったよ。もういい。だけど・・」
「なに?」
「準備、もっかい手伝って?」
心の準備なんて本当は何もしてない。ただビビって逃げてただけだ。
加瀬くんの手が頬を滑る。
「んじゃ、さっきのもっかいする?」
「うん。コッチのほうが全然よかった。心の準備なんか、しよーと思ったら余計怖かった・・」
ため息混じりにそうつぶやくと、「なんだ、早く言えよ。バカだなー」って、加瀬くんがわくわくと顔をほころばせる。
「・・ねえ、加瀬くんも初めてなんでしょ? 怖くないの?」
「全然」
スゴイなって思う。
私みたいに無駄にビビって消耗したりしない加瀬くんは、とっても楽しそうなのである。
私にはそんな加瀬くんが、やっぱり眩しくてしょうがない。
「じゃ、コッチきて」
私をベッドに引っ張り上げてド真ん中に私を座らせる。彼はなにやら準備があるようで、ベッドをおりて荷物をガサゴソとやりはじめた。
ご機嫌でベッドに戻ってきた加瀬くんとイマイチ腹の据わりきらない私は、この後早速、部屋のあかりのことでモメることになる。
けしてスムーズにではなかったけれど、こうして私たちの甘い時間が始まった。
結局これが私たちのクリスマスプレゼントになった。
お互いの『初めて』をもらって、『初めて』をあげた。