だけど、いざ部屋に入って、背中の後ろでブ厚い扉がバタンと閉まり、ドアに鍵のかかるガッチャっていう大きな音を聞いてしまったらーーー
今度はふたりきりが怖くなった。
慌ててノブを回してみるけど、もう開かない。
「ア、アレ、なんで? カギ開かない! てか、カギどこ!?」
「やめろよ、壊す気かよ。たぶんもう開かねえよ」
「なんで!?」
「出る時に金払ったら開くんだろ」
「エ!? じゃあ出られないの!?」
「今はね」
ガーン。もう、出られない。
知らぬ間に退路を断たれてしまった。「やっぱやーめた」とは言えなくなった。
加瀬くんがスタスタ歩いてって、入り口にある小さなテーブルの上に荷物を置いて、「小宮山もそれ、ここにおいたら?」って私のちっこいバッグに視線を送る。
恐る恐る部屋を見渡してみると・・
テーブルにソファ、テレビ、冷蔵庫、怪しげなグッズを販売してるケースに・・それから部屋のほとんどを占める大きなベッド。
まあね。ここはそーいうところだ。
今度はふたりきりが怖くなった。
慌ててノブを回してみるけど、もう開かない。
「ア、アレ、なんで? カギ開かない! てか、カギどこ!?」
「やめろよ、壊す気かよ。たぶんもう開かねえよ」
「なんで!?」
「出る時に金払ったら開くんだろ」
「エ!? じゃあ出られないの!?」
「今はね」
ガーン。もう、出られない。
知らぬ間に退路を断たれてしまった。「やっぱやーめた」とは言えなくなった。
加瀬くんがスタスタ歩いてって、入り口にある小さなテーブルの上に荷物を置いて、「小宮山もそれ、ここにおいたら?」って私のちっこいバッグに視線を送る。
恐る恐る部屋を見渡してみると・・
テーブルにソファ、テレビ、冷蔵庫、怪しげなグッズを販売してるケースに・・それから部屋のほとんどを占める大きなベッド。
まあね。ここはそーいうところだ。