困ったことになった。
思ってた以上に拗れてる。

席に戻ってガックリ項垂れてたら、冨永がオレの様子を見にやって来た。

「オイオイ、長引いてんじゃん!」
長居する気満々で、オレの真ん前の椅子ひいてドシッと座る。
「ハルキだろ、どーせ。あの遅刻の後からだもんね? なんでケンカしてんの??」
わくわくと目を輝かせる冨永は、オレの心のコンディションなんかおかまいなし。
せっつかれてケンカの理由を話してみれば・・

「オマエ小宮山にそんなこと言ったの!?」
「ウン」
「あーあ。終わったね! 嫌われたね!」
あちゃーて顔した冨永が気の毒そうにオレを見る。
「断言してもいい。間違いなく、オマエはフられる」