んだけど、まだ、自信がない。
自分が本当に大丈夫かどうかがよくわからないから。

自分じゃ『あの人たちとは違う』なんて思ってるけど、それだってホントのところはわからない。もしかしたら私の驕りか、勘違いかもしれないし。
結局なにひとつ確信をもって「確かだ」と言えることがないのだ。

胸がモヤモヤと苦しくてたまらなくなる。
ぐるりと枕にうつ伏せて、きーって頭を搔きむしった。

くっそう。悔しい。
わかんない。
んで私は、この『わかんない』ってのが、怖くて怖くてたまらない。

誰か私に『大丈夫』だっていう太鼓判を押してくれ・・!

はーあ、って大きなため息をついてゴロリと身体の向きをかえながら、なんとなくお化け屋敷でくっついてた加瀬くんの背中を思い出した。

加瀬くんが一緒だと、全然怖くなかったな。
むしろ楽しかった。

彼女として一緒にいられたら毎日幸せなんだろうけど。
自信がつくまで待っててなんて・・言えないしなあ。

「やっぱりムリだよ、加瀬くん・・」

私はもう一度枕に顔を埋めて、ふかーいため息をついたのだった。