翌朝の空は、さっぱりと晴れていた。
少し冷たくなってきた朝の空気をすううっと吸い込んで、私はバス停へと急いだ。

私の通学手段はバスと電車。
自宅すぐ前のバス停から乗車し、船入駅前で下車。駅前の停留所はロータリーを挟んで駅から少し離れていて、バスを下りたらこのロータリーをぐるりと回るように歩いて駅に向かう。
今日も私は、いつもと同じようにバスを下り、いつもと同じように駅へ向かったのだがーーー

前をゆく人達の様子がどうにもおかしいのだ。
まるで何かを避けるように人の流れがねじ曲がる。

原因はすぐにわかった。
早朝の酔っ払いだ。

ロータリーの少し先、
アスファルトの上に座り込んでる男性とそのすぐそばにしゃがみこむ男子学生をみつけて、私は息をのんだ。

アレはーーー春樹くんだ。