暴力をふるわれたことはないけれど、それでも私はこの生活に十分精神を削られた。
物心ついた頃からうちはずっとこう。
笑い合う両親の姿なんて見たことがない。
加虐心をたぎらせて怒鳴り狂う父は、小さな私には最強で最悪の恐怖の対象だった。父に許してもらうためだけに、わけもわからず泣いて謝る。それを延々と繰り返す日々は辛くて寂しくて。
うっかり気を抜けば母にだって背中を蹴られるような生活は、それなりに私を蝕んだ。
病み崩れてひきこもり寸前まで堕ちていた中3のある日、私は父の呪縛から逃れる決心をした。そしてあの日から、私は一度も父の相手をしていない。
自分では一応立ち直れたって思ってる。
ある程度までは。
物心ついた頃からうちはずっとこう。
笑い合う両親の姿なんて見たことがない。
加虐心をたぎらせて怒鳴り狂う父は、小さな私には最強で最悪の恐怖の対象だった。父に許してもらうためだけに、わけもわからず泣いて謝る。それを延々と繰り返す日々は辛くて寂しくて。
うっかり気を抜けば母にだって背中を蹴られるような生活は、それなりに私を蝕んだ。
病み崩れてひきこもり寸前まで堕ちていた中3のある日、私は父の呪縛から逃れる決心をした。そしてあの日から、私は一度も父の相手をしていない。
自分では一応立ち直れたって思ってる。
ある程度までは。