オレにションボリと背中を向けて、全然食わなくなっちゃった小宮山。
「なあ、食わねえの? だったらオレ、イチゴ食っていい?」
って勝手に手を伸ばしたら「いーよ、あげる。イチゴ全部食べていい」って小宮山がオレにクレープを差し出してくる。
ありがと、ってイチゴつまむオレを小宮山がみつめる。
「ねえ、仮に私がヤキモチやきまくって泣いて縋ってたら、加瀬くんは私のことどーした?」
「う、うーん・・どうだろ、わかんない」
そこまでは考えてなかった。
ヤキモチやかせるのに必死で、その後のことまでは考えてない。
小宮山が言う。そんなのメンドクサイでしょ、って。
泣いて縋ったりしたらきっとオレは小宮山のことイヤになる、それが怖くて我慢してたんだ、って。
結局途中でダメんなっちゃったから、そこらへんのことはよくわからないけど、小宮山のこと嫌いになるなんて有り得ない。
「嬉しくて甘やかすんじゃないかな・・」なんて言うオレに小宮山が突如開き直った。
「じゃあ甘やかしてよ。私ホントにすんごい妬いてたからね!」
「エ??」
「誰よりもイチバン好きって言って。あと、だっこ!」
「ええええ」
ムチャクチャ機嫌の悪い顔してオレを睨みながらだっこを要求。
スゲー恥ずかしがりのクセに、小宮山はたまに、こんなふうにスイッチをオフにして無双になる。
「我儘言っていいんでしょ。だったら私コレがいい」
いきなりド直球を放られて、オレはイチゴを摘んだまま固まった。
「なあ、食わねえの? だったらオレ、イチゴ食っていい?」
って勝手に手を伸ばしたら「いーよ、あげる。イチゴ全部食べていい」って小宮山がオレにクレープを差し出してくる。
ありがと、ってイチゴつまむオレを小宮山がみつめる。
「ねえ、仮に私がヤキモチやきまくって泣いて縋ってたら、加瀬くんは私のことどーした?」
「う、うーん・・どうだろ、わかんない」
そこまでは考えてなかった。
ヤキモチやかせるのに必死で、その後のことまでは考えてない。
小宮山が言う。そんなのメンドクサイでしょ、って。
泣いて縋ったりしたらきっとオレは小宮山のことイヤになる、それが怖くて我慢してたんだ、って。
結局途中でダメんなっちゃったから、そこらへんのことはよくわからないけど、小宮山のこと嫌いになるなんて有り得ない。
「嬉しくて甘やかすんじゃないかな・・」なんて言うオレに小宮山が突如開き直った。
「じゃあ甘やかしてよ。私ホントにすんごい妬いてたからね!」
「エ??」
「誰よりもイチバン好きって言って。あと、だっこ!」
「ええええ」
ムチャクチャ機嫌の悪い顔してオレを睨みながらだっこを要求。
スゲー恥ずかしがりのクセに、小宮山はたまに、こんなふうにスイッチをオフにして無双になる。
「我儘言っていいんでしょ。だったら私コレがいい」
いきなりド直球を放られて、オレはイチゴを摘んだまま固まった。