廊下に響く足音がどんどんこっちに向かって近づいてくる。
少し前から遠くに人の気配がしてたこと、加瀬くんは気づいていただろうか。
パタパタと小走りの足音は2組を通り越して1組へと消えた。それを確認してから加瀬くんに声をかける。
「じゃあ、今度は私の番ね?」
「ああ、ハイハイ。いーよ、なに?」
「あ、あのさ。・・してって頼んだら、キスしてくれる?」
「・・・・エ? 今なんつった・・?」
加瀬くんがポロリとシャーペンを落っことす。
「だからさ、加瀬くんにお願いしたらさーーー」
「オマエ、オレとキスしたいの?」
真顔の加瀬くんにビビりながらも私はハッキリと頷いた。
「ウン。したい。だからーーー」
「この後どこか・・」って言おうと思ったんだけど間に合わなかった。
ガシッて両手で顔を挟まれたかと思ったら、すんごい勢いでちょっとばかし乱暴なキスがはじまってしまったのである。
私は慌てて加瀬くんの肩を叩いてストップをかけた。
「ちょ、ちょっと待って! 今じゃない!」
「なんで!?」
「なんでって、さっき隣に誰か入ってったばっかでしょ!」
「そーだっけ? 知らねえ」
「うそ、なんで!?」
廊下の様子を伺う私の腕を引いて加瀬くんが立ち上がった。私の手からシャーペンを抜き取ると、ポイって机の上にそれを放る。
「なら場所変えよ。部室いこーぜ。今日誰もいねーから」
少し前から遠くに人の気配がしてたこと、加瀬くんは気づいていただろうか。
パタパタと小走りの足音は2組を通り越して1組へと消えた。それを確認してから加瀬くんに声をかける。
「じゃあ、今度は私の番ね?」
「ああ、ハイハイ。いーよ、なに?」
「あ、あのさ。・・してって頼んだら、キスしてくれる?」
「・・・・エ? 今なんつった・・?」
加瀬くんがポロリとシャーペンを落っことす。
「だからさ、加瀬くんにお願いしたらさーーー」
「オマエ、オレとキスしたいの?」
真顔の加瀬くんにビビりながらも私はハッキリと頷いた。
「ウン。したい。だからーーー」
「この後どこか・・」って言おうと思ったんだけど間に合わなかった。
ガシッて両手で顔を挟まれたかと思ったら、すんごい勢いでちょっとばかし乱暴なキスがはじまってしまったのである。
私は慌てて加瀬くんの肩を叩いてストップをかけた。
「ちょ、ちょっと待って! 今じゃない!」
「なんで!?」
「なんでって、さっき隣に誰か入ってったばっかでしょ!」
「そーだっけ? 知らねえ」
「うそ、なんで!?」
廊下の様子を伺う私の腕を引いて加瀬くんが立ち上がった。私の手からシャーペンを抜き取ると、ポイって机の上にそれを放る。
「なら場所変えよ。部室いこーぜ。今日誰もいねーから」