だーれもいない放課後の教室。
窓際のオレの席に二人分の数プリを互い違いに並べて、オレらは向かい合って座っていた。
「・・・」
「・・・」
オレも小宮山も全然しゃべんない。
黙々と問題解いてる小宮山は、さっきから不自然なほど顔を伏せたままだ。
「あ、ここ違うぞ」
って3問目の問題を指差すと、小宮山はやっと顔を上げてオレを見た。
「はーあ。やっぱ数学キライ・・」
オレの見て写すかなって思ったけど、式も答えもぜーんぶ消して、何も言わずに小宮山はまた下を向いた。
「・・・」
「・・・」
気になる。
口数が少ないのも。
オレの数プリのぞいてこないのも。
何かひとつでも不安を抱いてしまったら、普段なら気にもとめないようなことまでいちいちスゲー気になってしまうもので、小宮山に嫌がられてるかもってビビりだしてから、オレは日に日に臆病になっていた。
だけどこういうのも、もう限界でーーー
窓際のオレの席に二人分の数プリを互い違いに並べて、オレらは向かい合って座っていた。
「・・・」
「・・・」
オレも小宮山も全然しゃべんない。
黙々と問題解いてる小宮山は、さっきから不自然なほど顔を伏せたままだ。
「あ、ここ違うぞ」
って3問目の問題を指差すと、小宮山はやっと顔を上げてオレを見た。
「はーあ。やっぱ数学キライ・・」
オレの見て写すかなって思ったけど、式も答えもぜーんぶ消して、何も言わずに小宮山はまた下を向いた。
「・・・」
「・・・」
気になる。
口数が少ないのも。
オレの数プリのぞいてこないのも。
何かひとつでも不安を抱いてしまったら、普段なら気にもとめないようなことまでいちいちスゲー気になってしまうもので、小宮山に嫌がられてるかもってビビりだしてから、オレは日に日に臆病になっていた。
だけどこういうのも、もう限界でーーー