ベッドにゴロンと寝転がり、私はさっきからずーっと天井のシミをみつめている。

「なんでかな・・」

最近、加瀬くんの元気がない。
いつも元気ハツラツ、図々しい加瀬くんが、どえらい静かで覇気がなく、大人しい。

こんなふうになったのっていつからだっけかな・・って考えてみて、私はある事に気がついたのだ。

ーーー最後にキスしたのって・・いつ!?

エロに貪欲な加瀬くんが触りたい、キスしたい、って言わなくなった。
そういえば。もう長いこと手だって握ってないじゃないか・・!!

ガバッと飛び起きて腕を組み、あわあわと記憶の糸を辿った。

そうだ。公園でしたのが最後。
キャンプ場で男の子に会った日が最後だ。
んでも、あれは夏休みが終わってすぐの頃だったはず。

と、ゆーことは、だ。
私たち、結構長い間、恋人らしいことなーんもしてない・・・・

「ア、アレ? もしかしてコレ、すっごいマズイ状況なんじゃ・・?」