久しぶりの公園だった。
当たり前のように百日紅のあるほうへ歩いて行こうとする私を、加瀬くんが引き止める。
「オレ、あっちがいい」
って言って、加瀬くんが公園の奥の方を指差すんだけど、それは百日紅とは真反対の方角。
「なんで? いっつもこっちじゃん?」
ってあべこべの方向を指差す私に加瀬くんがキッパリと異を唱えた。
「今日はこっちでないとイヤだ。人目のないとこがいい」
そう加瀬くんは言うんだけれど、ちょっとイチャイチャするくらいなら百日紅の下で十分なのだ。
「あそこでよくない?」ってもう一度いつもの場所へと顔を向ける私に、加瀬くんが断固として首を横にふった。
「ダメ、絶対」
なんとなく。
なんとなくだけど、加瀬くんの意図がわかってしまう。
てことはつまり、アレだよね。
『チョットどころじゃないイチャイチャ』がしたいんだよね、きっと。
「・・あのさあ、外だからね? そんな都合よく人目の全然ナイところなんてないからね?」
「そんなの行ってみねえとわかんねーだろ!」
「ええーー。私、外はヤだな・・」
こんなところじゃ落ち着かないって尻込みする私の手を引いて、加瀬くんがどんどん歩き始めちゃう。
「だいじょうぶ!」
当たり前のように百日紅のあるほうへ歩いて行こうとする私を、加瀬くんが引き止める。
「オレ、あっちがいい」
って言って、加瀬くんが公園の奥の方を指差すんだけど、それは百日紅とは真反対の方角。
「なんで? いっつもこっちじゃん?」
ってあべこべの方向を指差す私に加瀬くんがキッパリと異を唱えた。
「今日はこっちでないとイヤだ。人目のないとこがいい」
そう加瀬くんは言うんだけれど、ちょっとイチャイチャするくらいなら百日紅の下で十分なのだ。
「あそこでよくない?」ってもう一度いつもの場所へと顔を向ける私に、加瀬くんが断固として首を横にふった。
「ダメ、絶対」
なんとなく。
なんとなくだけど、加瀬くんの意図がわかってしまう。
てことはつまり、アレだよね。
『チョットどころじゃないイチャイチャ』がしたいんだよね、きっと。
「・・あのさあ、外だからね? そんな都合よく人目の全然ナイところなんてないからね?」
「そんなの行ってみねえとわかんねーだろ!」
「ええーー。私、外はヤだな・・」
こんなところじゃ落ち着かないって尻込みする私の手を引いて、加瀬くんがどんどん歩き始めちゃう。
「だいじょうぶ!」