「すみれも言ってたよ。ロボット作ってる加瀬くんカッコイ・・「わわチョット! やめてくれる!?」
嬉しそうに私のつぶやきを暴露しはじめるナナの口を慌てて塞いだ。
恥ずかしがりの私は、性格上こういうのに耐えられない。
「いーじゃん、彼女が彼氏褒めて何が悪いのよう」
「そーだけどさあ」

そしたら加瀬くんが顔を上げてこっちを見るのだ。「えー、オレ聞きたかった」って。
その笑顔が眩しすぎて、ウッと言葉に詰まった私はウカツにもそのまま喋れなくなってしまった。
で、やっぱりこーゆう異変はすぐバレる。
「すみれが黙っちゃった! テレてる!」
「くそー、みせつけんなよ!」
みんなヒマだから、チョットでも面白いことがあれば絶対に見逃さない。冨永くんまでまざってきてムチャクチャ煽られる。

元気なハシャギ声の中、しみじみと思った。
こんなステキな彼氏、他にいない。
私、シアワセだなあって。